SUMMARY作品概要

愚かな人々は同じ過ちを繰り返す。
破綻を迎えた世界に、それぞれ過酷な人生を歩む５人の少女が居た。
貴族として育った珂翠（かすい）は、生まれ育った土地を守るために高い志を持って、単身街に降りたち、少女達と出会う。

そこで己の生活とは全く違う生き方をしてきた、少女達から己の愚かさを目の当たりにし、驕りを感じる。
そして、彼女達と共に破綻していく世界を変えていきたいと強く願うのだった。
歴代神より示されて来た、アリア予言の書のもと、葛藤しながらも無力な少年と少女たちは、逃れられない苦難に立ち向かう。

それぞれの人生に寄り添える時間は短く、終焉の時が刻々と迫って来る中、珂翠はせめて少女たちの希望で在り続ける事を望むのだが……

両親と持ちえた富、その全て失い、不治の病を抱えたまま、苦痛からの解放である死を待つ瞳。
実父である神父に虐待を受けながら、神を信じられないシスター霧月。
口減らしされた妹の肩代え人形の傍らで、強く生きようとする眞留美。
まだ幼いのに、笑顔の仮面を張り付けた娼婦の亜理紗。
そして、人と付き合う事が苦手で無口な孤児の詩絵。

狭り来る破滅への時を、神からの奇跡を信じて、自分の心と戦う彼女たちと過ごせる時間は余りにも短かった。
愚かな多数の人々を救うために生きるのか、愛した者達を守る為に生きるのか？

足掻いても変える事の出来ない終焉はどう迎えるのか？
そして、再生を繰り返す。終焉を迎える時に、珂翠が出した答えとは？

人は同じ過ちを繰り返す。抗うのか諦め惑わされるのか？

アリア予言の章

CAST

珂翠　　　　　　香西晨人
詩絵　　　　　　柊いずは
霧月　　　　　　みくみくみ
亜理紗　　　　　小勝有紗
眞留美　　　　　小関真紀
瞳　　　　　　　ゆきみやあかね
聖　　　　　　　ジェイムズ・ゴッドフィールド
由美　　　　　　野村康子
牧師/愚者/野口　岩口浩平